オゾン発生器を用いた感染対策

阿部邦彦 同朋大学社会福祉学部 非常勤講師

新型コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染により伝染すると言われており、接触感染の予防のために消毒液などを用いた清拭などの対策が取られているが、スタッフの労力に頼るところが大きく、拭き残しのリスクもあります。
藤田保健衛生大学の村田貴之教授の実験で、低濃度オゾンガスを用いて新型コロナウイルスの不活化が図れるとの研究結果を発表した。藤田保健衛生大学 プレスリリース2020/8/26

この研究成果では、人体に影響が出ない濃度でも、新型コロナウイルスに対して十分な不活化を得られるとの結果が出ており、人の出入りが多い通所施設などでの新型コロナウイルス対策として期待ができる。

オゾン発生器は、各種販売されており、屋内利用を想定すると、数万円〜30万円程度で入手できる。オゾン発生時間をコントロールできるタイマー付き、屋内だけでなく、車両でも利用可能なDC12V電源で利用できるものもある。
タイマーでオゾン発生時間を人の少ない通所営業時間外とすることで、人体への影響とスタッフの労力削減にも繋がり、効率的な新型コロナウイルス対策となることが期待できる。

オゾン発生器を用いて、営業時間外に新型コロナ対策を行うデイサービスの例
(当該デイサービスにおいては、通常の清掃・テーブルなど利用者の接触部に次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒作業と併用して、オゾン発生器を利用している)

なお、オゾンガスには空間の消臭効果もあり、介護施設などにおける臭気の改善にも用いられているところがある。

引用(出典)
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/j93sdv0000007394.html

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