新型コロナウィルス感染リスク下における認知機能検査

浜松医科大学臨床看護学講座 鈴木みずえ

認知機能検査は認知症の診断には重要な検査ですが、主に長谷川式スケールや MMSE検査(Mini Mental State Examination)があります。長谷川式スケールは、「年齢はいくつですか」「100から7を順番に引いてください」といった時間・場所や計算力を問う設問に答えていく方式です。MMSE検査(Mini Mental State Examination)は世界で最も多く使われている認知症の検査方法で、見当識(時間・場所など)をはじめ、計算力や図形の描写力などが問われ、それぞれ10~15分程度です。

新型コロナウィルス感染リスクの中で実施するこれらの認知機能検査について、関連学会から注意喚起が出されました。

 認知機能検査は面接方式で対面での検査におなります。・検査の実施前に認知症の人とご家族および検査者の検温と体調確認をすること、さらにマスク越しだと検査者の声を聞きとりにくいため、点数が下がる可能性がありますので、特に難聴がある場合など必要に応じて集音マイク等を利用してもよいようです。対面による認知機能検査とともに、最近ではオンラインで実施する遠隔認知機能検査の実用性が注目されているようです。

新型コロナ感染リスクの中で実施する認知機能検査について
http://dementia.umin.jp/pdf/chuikankibun.pdf

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