地域でくらすみんなで取り組む「感染対策」

投稿者 佐藤文恵 (有)きちっと きちっと居宅介護支援事業所

◇当地域初の介護施設クラスター発生は、多くの良い学びの経験となりました。

それは「サービス付き高齢者住宅」で発生したから。

「終の棲家」というと、要介護3以上の重度者を対象とした特別養護老人ホーム(特養)がよくイメージされます。ケアは施設職員が行い、外部からは嘱託医、歯科医、薬局など限定された出入り。理容や傾聴ボランティアなどは感染拡大で今は中止の現状です。

一方で、介護度に関係なく入居できるサービス付き高齢者住宅(サ高住)は、おおむね居住の部屋と見守り、食事提供が主体(表1 表をクリックすると拡大されます)。

 

生活の支援や身体介護、その他訪問や通所系サービスは個々人が自由に選択できます。通院先や通所デイ、訪問の医療職、看護師・ヘルパー、マッサージにネイルやエステ、趣味活動など多種多様で、外出や旅行を愉しむお元気シニアも多く、有料施設はサービス業的な側面からも感染対策には施設ごとの温度差もかなり大きくありました。

クラスター発生施設には、保健所が介入します。しかし特養とサ高住の違い?入居者の活動範囲が多岐に渡り、地域で暮らしている要介護者や関係者にまで広くすそ野があると想定するのは難しく大変です。今回、保健所と介護保険課の連携で、地域の感染は短期間で収束しました。発生や進捗、収束・再開までの状況をケアマネや行政、必要なところへ情報の共有が迅速化しました。これは県庁の配信MLが大きく影響し、タイムリーで明確な指示(資料1)まさに【県庁、グッジョブ!!】でした。保険者はさっそく感染発生時の報告書(資料2)、感染対策チェックリスト(資料3)を作成し指導開始、記載例まで親切な対応。保健所と担当課のお役所組織を越えたスピーディな連携・適切な情報共有が、市民を守っています。ケアマネとして地域の公衆衛生を担う役割を実感します。各サービス事業者も繰り返し丁寧に、予防策を伝え続けています。(通所介護の例:資料4)忘れても大丈夫、なんどでも繰り返しまた声を掛け続けます、地域の多くの人たちの、日々のひたむきな実践。収束の日がくるのをみんな待っているのです。

資料1 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止について12/2配信  静岡県
資料2(記載例)新型コロナウイルス感染症の陽性者報告書  浜松市介護保険課
資料3 感染対策チェックリスト 浜松市介護保険課
資料4 行動チェックリスト   (株)創生

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