新型コロナウイルス状況下における地域とのつながりの場

投稿者 浜松医科大学 臨床看護学講座 稲垣 圭吾

2020年8月30日にオンラインによるNHKハートフォーラム「コロナの時代に認知症を考える」というテーマで、「認知症とともに生きる社会」について、当事者や地域活動に関わった人の声、オンラインで参加している人々の質問等から考えるフォーラムが行われた。

その中で、新潟市西蒲区にある「marugo-to」という地域の居場所づくりの活動を取り上げていた。ここは、ビニールハウスを使用して、誰でも利用でき、自分の好きなように過ごすことができる自由な場所を提供している。地域の方の協力で畑を借りて野菜作りをすることもできる。

新型コロナウイルス感染防止のため、2020年3月から活動自粛が続いていたが、2020年6月15日より活動を再開した。「marugo-toのきまり」を作成し、検温、手洗い、マスク等の感染予防を実施して、地域の居場所づくりを続けている。

現在、オンラインによる人と人とのつながりに移行しつつあるが、インターネット環境の整備不足の地域やデジタル・ディバイド(インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差)を考えると、このような人と人の繋がりを直接感じることができる、地域とのつながりの場も大切となる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました