認知症関係当事者・支援者連絡会議の『新型コロナウイルス感染症流行下における認知症の人と家族への対応・支援に関する緊急要望書』の紹介

浜松医科大学臨床看護学講座 鈴木みずえ

認知症関係当事者・支援者連絡会議では、 9 月 7 日 から 30 日にかけて、インターネットを使った緊急アンケートを実施しました。2020年 10 月 7日田村 憲久厚生労働大臣に要望書がだされました。下記は、要望書の項目の概要のみを示しました。

 

1認知症の人に対する新型コロナウイルス感染症対策の全国基準の指針の作成。

2介護家族等の希望によるPCR 検査を受けることができ、感染防止対策を十分にとったうえで 、病院や施設での面会やこれまで利用していた介護サービスが再開支援。

3要介護者の通所系・入所系サービスにおける介護報酬上の特例措置による利用者負担の上乗の撤廃。

認知症関係当事者・支援者連絡会議https://ninchisho-renrakukai.com/

提言の内容は「新型コロナウイルスに関する認知症の人と家族の暮らしへの影響」緊急WEBアンケート」から検討されいます。本アンケートは、家族の不安な状況や切実な課題が書かれ、実践の参考になることから、まとめた内容ご紹介いたします。

1) 感染への対応:認知症の人の家族のコロナ禍において生じた心配事や困りごととしては,基本には誰しも COVID 19 の〔感染への不安〕 として 感染するかもしれない 感染させるかもしれない 事業所や事業者から感染が拡がるかもしれない という【感染の影響の不安 】 を抱えていた.

 2) 面会への対応:施設や病院での対応として希望として、「家族が肉親のことを思い心配するのは当然のことだが,それさえも許されない現状を何とかして欲しい(神奈川)」まずは 【病院・施設での面会が制限されて】おり, 【面会したい】という声が多く[面会ができないことが辛] く,面会を再開して欲しい と 訴えて いる.

3)自粛による認知症の人への影響:県をまたいで訪問できず支援できない 遠距離介護の困難な状況があること, 認知機能や身体機能が悪化 不安など精神機能が悪化している状況や不安がある など 悪影響が出てきている. 

4) 介護家族の影響:〈介護家族の負担〉として,外出などもできず【本人も家族も気分転換ができない】状況にある.

5) 国,自治体への要望:「認知症の人と家族の感染時・感染疑い時に適切な医療と介護が受けら対策」「面会など感染対策の規制緩和を適宜対応できるようガイドライン」を作成し指導すること,介護家族の状況への理解を深め介護事業が継続し介護の空白を生まないよう指導することなどの要望がある。

6)医療体制への不安:【外来受診時の感染不安】や【外来受診体制を整備して欲しい】,感染不安により【定期受診が滞っていることへの不安】があり【 COVID 19 以外の病気の迅速な医療対応】を保障し【コロナ禍以前からの医療の継続】ができるようにして欲しい.また,【認知症の受診拒否を是正】することなどの意見があった。

7)つながりの場づくり:地域での活動場所が休止して おり,会場の都合や感染状況から再開されている 地域での活動場所が少ない が, 地域での活動できず本人も家族もストレスがたまる ので,認知症の人の居場所としても,相談場所としてもつどいやカフェを安心して再開したいという希望があった。

8)施設介護への期待:【コロナ禍でも適切なケアを期待】している.面会ができず[施設での様子がわからず適切なケアを受けているか不安]があることから,[認知症の笑顔が見られるケアをして欲しい]という意見があった

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