活動エリアを行き来する時は、「手指消毒ステーション」を設けて手指消毒を促そう。

投稿者:同朋大学社会福祉学部非常勤講師 阿部邦彦

 老人保健施設などで、生活スペースとリハビリスペース・面会スペースなど異なる活動エリアを行き来する時は、その間に「手指消毒ステーション」を設けて、行き来ごとにスタッフも利用者様も手指消毒を行いましょう。
 リハビリスペースでは、生活スペースとは違う人との接触・接近があり、また様々な機器・用具を触ることになります。その様な環境では、接触感染のリスクが高まる可能性があります。手指消毒ステーションは、物品などに触れた手を消毒してから別のエリアに移動することができ、利用者様だけでなく、スタッフが感染症を媒介するリスクの軽減にも繋がると考えられます。

 手指消毒ステーションは、エリア間の移動動線上に設け、スタッフの声かけで手指消毒を促し、そして習慣化をしていきます。手指消毒の際に杖などを持っていると手に満遍なく消毒液を擦りこめないため、一次的な杖たてや荷物をおく台などもあると良いでしょう。
 そして、利用者様に手指消毒をしていただいたら、「ありがとう」としっかり声をかけてください。煩わしいと感じる利用者でも、この声かけで手指消毒に対する嫌悪感を減らし、ニューノーマルな習慣を身につけることに繋がります。

手指消毒ステーション設置のイメージ

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