新型コロナウイルス恐怖尺度(Fear of Coronaviruss-19 Scale: FCV-19S)とFCV-19Sを用いた新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルスに関する調査結果のご紹介
投稿者 浜松医科大学 臨床看護学講座 鈴木 みずえ
1.新型コロナウイルス恐怖尺度(Fear of Coronaviruss-19 Scale: FCV-19S)
最近、新型コロナウイルスに対して「怖くてたまらない」「いくら手を洗っても不安。」、「怖くて外出できない」という極端な恐怖感を抱く人もいるようです。
新型コロナウイルスに限らず、感染症というものは目に見えないものですが、そのために精神的に不安定になってしまうことで、それらを過剰に心配してしまうこともあります。 筑波大学災害・地域精神医学のスタッフの皆様が新型コロナウイルス恐怖尺度(Fear of Coronaviruss-19 Scale: FCV-19S)の日本語版を作成されました。コロナに対する恐怖を定量化できることから、臨床で用いる有用性が高いようです。
社会貢献を目的に公開いたし、自由にご利用いただけるとのことです。
2.新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルス
筑波大学災害・地域精神医学の研究者らは、オンラインアンケートツールSurveyMonkeyを用いて7,309人に対して調査をしています。
新型コロナウイルス恐怖尺度の感情に関連した問いでは「とてもあてはまる」「あてはまる」が1/4~1/2程度、「手汗をかく」「眠れない」「動悸がする」といった身体に現れる症状に関しては「とてもあてはまる」「あてはまる」はごく一部のようです。「自宅でできる活動を楽しむ」といったポジティブな生活をしたり「新型コロナウイルスに関する正しい情報をとりいれる」という回答もとても参考になります。
下記に全体の結果が記載されていますので、ご覧頂ければ幸いです。
新型コロナウイルス恐怖尺度 – 筑波大学附属病院精神神経科
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