同朋大学社会福祉学部 非常勤講師 阿部邦彦
コロナウイルスが飛沫感染と接触感染で広がるため、対人距離「フィジカルディスタンス」を確保する必要があります。
高齢者施設において、テーブル配置は「利用者の関係」「利用者の移動能力」「スタッフの作業性」などを考慮して配置されていると思います。ここにフィジカルディスタンスの確保の視点を加えて、テーブル配置を再検討します。
通所リハビリテーションの従来のテーブル配置
テーブルの感覚は、60cm程度、隣り合うテーブル間でも飛沫が届き、利用者の動線も交差する。
通所リハビリテーションの改善後のテーブル配置
リハビリスペースを別の場所へ移動してスペースを確保し、
各テーブル間を2m程度感覚をあけ、テーブル向きもランダムにした。
団欒スペースのソファーも、感覚をあけて座る様に目印をつけ、フィジカルディスタンスの確保を図っている。
認知症の方にとって、対人交流が限定されるという側面はありますが、テーブルごとの距離が取れることで、会話の聞き取りやすさなどが改善されることも期待されます。
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